出張買取を依頼するとき、誰もが思うこと。それは「できるだけ高く買い取ってほしい!」という、ごく自然な願いです。
私たちは日々、様々なお客様のご自宅へお伺いし、たくさんの品物を査定しています。
その中で、「あぁ、お客様がこれさえしておいてくだされば、もっと高い値段を付けられたのに…!」と感じる場面が、実は少なくありません。
査定額は、品物そのものの価値だけで決まるわけではないのです。査定前にほんの少し手間をかけるか、査定員に“ある情報”を伝えるか。それだけで、査定額が数千円、時には数万円も変わることがあります。
この記事では、私たち“査定する側”の視点から、査定員がどこを見ているのか、その『本音』と合わせて、 お客様の大切な品物の価値を最大限に引き出すための具体的なコツを、余すところなくお伝えします。
【査定前の準備編】今日からできる!高額査定の基本4ヶ条
まずは、査定員がご自宅に到着する前にできる、最も効果的な4つの準備です。
コツ1:自分でできる範囲で「掃除」をする
「どうせ中古品だし…」と思わず、簡単な掃除をお願いします。これは査定員の心証を良くするため、というだけではありません。
- 査定員の本音: 「綺麗な品物=大切に扱われてきた品物」と判断し、内部の状態も良いだろうと推測します。また、私たちが買い取った後の清掃コストが省けるため、その分を査定額に還元しやすくなるのです。
- 具体例:
- 家電のホコリを拭く、指紋を綺麗にする。
- 家具の表面を拭き上げる。
- 洋服のシミやニオイをできる範囲で取っておく。
コツ2:付属品は「宝探し」のように見つけ出す
購入した時に付いてきた「付属品」は、査定額を左右する非常に重要なアイテムです。
- 査定員の本音: 次に販売する際、「付属品完備」の一言で売れ行きが全く変わります。特に、それがないと正常に使用できない付属品(リモコンや特殊なケーブルなど)は必須です。
- 探すべき付属品リスト:
- 箱、ケース
- 取扱説明書、保証書(保証期間が切れていてもOK)
- リモコン、充電器、ケーブル類
- ブランド品のギャランティーカード、保存袋
- 腕時計のコマ、洋服の予備ボタン
コツ3:正常に動くか「動作確認」をする
「もう何年も使ってないから動かないかも…」という品物も、一度電源を入れてみてください。
- 査定員の本音: 「動作未確認」の品物は、故障しているリスクを考慮して査定額を低くせざるを得ません。お客様の方で「動きますよ」と確認が取れているだけで、私たちは安心して適正価格を提示できます。
- よくあるケース:
- リモコンが動かない → 実は電池切れだった。
- オーディオから音が出ない → ケーブルの接続が間違っていた。
コツ4:「まとめて売る」で査定額アップを交渉しやすくする
もし他にも不要品があれば、ぜひ一点でも多くご用意ください。「おまとめ査定」は高価買取の常套手段です。
- 査定員の本音: 私たちにとって、一度の出張で多くの品物を買い取れると、出張コスト(人件費、ガソリン代など)の効率が格段に上がります。その浮いたコストをお客様に還元する形で、「まとめていただいたので、全体で〇〇円上乗せします!」という交渉がしやすくなるのです。
- 合わせ技の提案:▶︎ 他にも売れるものはないか探してみる 「こんなモノまで売れるの?」という意外なアイテムが見つかるかもしれません。買取可能なアイテム一覧はこちらでチェック! 出張買取可能なアイテム一覧とジャンルごとの特徴や注意点を解説 買取アイテム
【査定当日の交渉編】プロに響く!査定額をさらに引き出す上級テクニック
準備が整ったら、いよいよ査定当日。ここでは少し上級者向けのテクニックをご紹介します。
コツ5:その品物の「ストーリー」を伝える
私たちは査定のプロですが、お客様以上にその品物に詳しいわけではありません。ぜひ、あなただけが知っている価値を教えてください。
- 伝えるべき情報:
- 購入時期、購入場所、購入価格
- 「限定品だった」「〇〇の記念モデルなんです」といった希少性
- 「この家具は〇〇というデザイナーのもので…」といったこだわり
- 査定員の本音: お客様からの情報は、査定の重要な裏付けになります。先日、立川市のお客様から古いカメラを査定した際、「父が大切にしていたもので、このレンズは特注品だと聞いています」という一言で再調査し、当初の倍以上の価格を提示できたケースもありました。
コツ6:正直に「希望金額」を伝えてみる
「いくらになりますか?」と待つだけでなく、「〇〇円くらいになったら嬉しいです」と伝えてみるのも有効な手段です。
- 査定員の本音: もちろん相場からかけ離れた金額は難しいですが、お客様の希望額が私たちの査定額と近ければ、「なんとかご希望に沿えるように頑張ろう」という気持ちになります。また、複数社で迷われている場合、最後の一押しとして希望額に応えてくれる可能性もあります。
コツ7:【最終手段】他社の査定額を伝えてみる
複数の業者に見積もりを取る「相見積もり」は、買取価格の比較に有効です。
- 査定員の本音: 「他社さんでは〇〇円でした」という情報は、私たちにとって重要な判断材料です。もしその金額が適正な範囲であれば、それ以上の価格を提示できるよう努力します。ただし、これはお互いの信頼関係があってこそ。誠実なコミュニケーションを心がけましょう。
高額査定を狙う上での注意点
最後に、高額査定を狙うあまり失敗しないための注意点です。
- 「なんでも驚くほど高く買います!」には要注意 極端に甘い言葉を広告で使う業者には注意が必要です。実際に家に来たら、理由をつけて安く買い叩いたり、売るまで帰らないといった悪質なケースも報告されています。
- 価値を偽って申告しない 「限定品だ」と偽ったり、故障を隠したりするのは逆効果です。私たちプロが見ればすぐにわかりますし、何よりお客様との信頼関係を損ねてしまいます。
- 【ご安心を】準備できなくても、そのままで大丈夫です! ここまでコツを解説してきましたが、お忙しい方や片付けが苦手な方は、無理に準備する必要はありません。 散らかった状態でも、ホコリを被っていても、私たちプロがその中から価値あるものを見つけ出すのが仕事です。お気軽にご依頼ください。
まとめ:高額査定の最大のコツは「信頼できるプロ」に任せること
高額査定を狙うための7つのコツをご紹介しました。
- 掃除をする
- 付属品を探す
- 動作確認をする
- まとめて売る
- ストーリーを伝える
- 希望額を伝える
- 相見積もりをする
これらのコツを実践すれば、査定額がアップする可能性は格段に高まります。
しかし、20年この業界にいる私たちが断言できる「最高のコツ」は、誠実にお客様と向き合い、品物の価値を正しく評価できる「信頼できる業者」を選ぶことです。
私たちR2は、お客様の大切な思い出が詰まった品物を、その価値に見合う価格で、次に大切にしてくれる方へと繋ぐお手伝いをしています。