「ブックオフとハードオフって、名前は似ているけど何が違うの?」
「この不用品、どっちに売るのが正解?」
そんな疑問をお持ちではありませんか? この記事では、ブックオフとハードオフの根本的な違いから、賢い使い分け、高く売るためのコツまで、リユースショップのプロが徹底解説します。最後まで読めば、あなたがどちらの店に行くべきかが明確になります。
結論:ブックオフとハードオフは全くの別会社!
まず、最も重要な結論です。ブックオフとハードオフは、名前が似ていますが運営している会社が全く異なります。これが、取扱商品やサービス内容が違う最大の理由です。
- ブックオフ: ブックオフグループホールディングス株式会社が運営。主に本・CD・ゲームソフトなどソフトメディアが中心。アパレル、ベビー用品やブランドを取り扱うブックオフスーパーバザー、本、CD、DVD、ゲームなどを扱うBOOKOFFと、アパレル等を複合させた「BOOKOFF PLUS(ブックオフプラス)」など。
- ハードオフ: 株式会社ハードオフコーポレーションが運営。主にパソコン・オーディオ・楽器など電子機器(ハードウェア)が中心。オフハウスやホビーオフなどの総合リユース。
ブックオフとハードオフ 比較

比較項目 | ブックオフグループ | ハードオフグループ |
---|---|---|
運営会社 | ブックオフグループホールディングス(株) | (株)ハードオフコーポレーション |
主な取扱商品 | 本、CD、DVD、ゲームソフト、トレカ | PC、オーディオ、楽器、ゲーム機本体 |
得意なジャンル | ソフトメディア、アパレル、ブランド品 | 電子機器、楽器、ホビー用品、家具・家電、衣料品 |
“ジャンク品”の買取 | 基本的に不可(公式サイト確認) | 積極的(特にハードオフ) |
主な系列店 | BOOKOFF PLUS、B-STYLE、SUPER BAZAAR | ハードオフ、オフハウス、ホビーオフ等 |
ポイント/アプリ | 公式アプリで一元管理 | ハードオフアプリ |
💡 どちらを選ぶべき?
売りたい商品の種類によって使い分けるのがおすすめです。本やゲームソフトなら「ブックオフ」、パソコンや家電なら「ハードオフ」を選択しましょう。
比較表のポイント解説
同じ地域にブックオフとハードオフが出店していることがありますが、それぞれ専門店として役割が分かれています。あなたの目的に合った店舗を選びましょう。
ブックオフグループの店舗一覧
- BOOKOFF(ブックオフ)
- 特徴:本・CD・DVD・ゲームソフトの殿堂。迷ったらまずココ。
- 主な取扱商品:書籍、コミック、CD、DVD、ゲームソフト、トレーディングカードなど。
- BOOKOFF SUPER BAZAAR(ブックオフスーパーバザー)
- 特徴:超大型の総合リユースショップ。何でも揃う。
- 主な取扱商品:本・CDに加え、アパレル、ブランド品、スポーツ用品、ベビー用品、食器など。
- その他(BOOKOFF PLUSなど)
- アパレルやブランド品に特化した店舗など、多様な形態があることを紹介。
ハードオフグループの店舗一覧
- HARD-OFF(ハードオフ)
- 特徴:PC・音響・楽器の専門家。壊れた”ジャンク品”も買い取ってくれるのが最大の特徴。
- 主な取扱商品:パソコン、スマホ、オーディオ、テレビ、楽器、カメラ、ゲーム機本体など。
- OFF-HOUSE(オフハウス)
- 特徴:生活に関わるもの全般。家具や家電、衣料品など幅広く扱う。
- 主な取扱商品:家具、生活家電、インテリア雑貨、洋服、ブランド品、スポーツ用品など。
- HOBBY-OFF(ホビーオフ)
- 特徴:おもちゃとホビーの楽園。専門知識を持ったスタッフが査定。
- 主な取扱商品:フィギュア、プラモデル、ミニカー、鉄道模型、トレーディングカードなど。
- GARAGE-OFF(ガレージオフ)
- 特徴:カー用品専門。タイヤやホイール、カーナビなど。
- LIQUOR-OFF(リカーオフ)
- 特徴:お酒の買取・販売専門店。
ブックオフとハードオフ買取価格はどっちが高い?
「結局、どっちが高く売れるの?」という疑問にお答えします。
結論として、「〇〇の方が絶対に高い」とは断言できません。買取価格は、商品のジャンル、状態、店舗の在庫状況、査定するスタッフによって変動するためです。相見積もりをするといいでしょう。
ただし、ジャンルごとの”得意・不得意” は明確に存在します。高く売るための原則は「その商品を専門的に扱っているお店に売ること」です。
- 本やゲームソフトを売るなら → ブックオフ
- 動かなくなったゲーム機本体や古いオーディオ機器を売るなら → ハードオフ
- フィギュアやプラモデルを売るなら → ホビーオフ
- ブランド物の洋服やバッグを売るなら → オフハウス または ブックオフスーパーバザー
少しでも高く売るための3つのコツ
- 綺麗な状態で持ち込む(簡単な清掃で査定額UPの可能性)
- 付属品(箱、説明書、ケーブル等)を揃える
- まとめて売るより「専門店」へ(上記で解説した店舗の使い分け)
目的別!あなたはどっちに行くべき?ケーススタディ
- Case 1: 「読まなくなった本や漫画が30冊ある」
- → ブックオフへ行きましょう。
- Case 2: 「昔のゲーム機と、壊れたCDプレイヤーがある」
- → ハードオフへ行きましょう。ジャンク品でも値段がつく可能性があります。
- Case 3: 「引越しで不要になった洋服、食器、小型の棚がある」
- → オフハウスまたはブックオフスーパーバザーが最適です。
- Case 4: 「子供が遊ばなくなったフィギュアとプラモデルがある」
- → ホビーオフが専門的に査定してくれます。
ワンストップで用事が済む!ブックオフとハードオフが隣にある店舗のメリットとは?

街中で、ブックオフとハードオフが同じ建物や隣同士で営業しているのをよく見かけませんか?「名前が似ているからグループ会社なのかな?」と思いきや、実はこの2つは全くの別会社です。
では、なぜ一緒に店舗を構えていることが多いのでしょうか。 その背景には、店舗側と私たちユーザー側の双方に大きなメリットがある「戦略」が隠されています。この見出しでは、併設店舗の秘密とその魅力を深掘りします。
なぜ併設されているの?その理由は主に2つ
別々の会社である両者がすぐ近くで営業しているのには、明確な理由があります。
1. フランチャイズ(FC)の仕組み
最も大きな理由は、フランチャイズ(FC)制度にあります。 地域の事業者が、ブックオフとハードオフコーポレーションの両方とフランチャイズ契約を結び、同じオーナーが2つの店舗を経営しているケースが非常に多いのです。
オーナーにとっては、本・ソフト類に強い「ブックオフ」と、家電・楽器・家具などに強い「ハードオフグループ」を同時に運営することで、より幅広い顧客層にアプローチでき、経営を安定させられるというメリットがあります。
2. 集客の相乗効果(シナジー)
併設には、お互いのお客様を呼び込み合う**「相乗効果(シナジー)」**という大きな狙いがあります。
- 「本を売りに来たついでに、使わなくなった家電も査定してもらおう」(ブックオフ→ハードオフへ)
- 「PCパーツを探しに来たけど、帰りにブックオフで欲しかった漫画を見つけた」(ハードオフ→ブックオフへ)
このように、片方の店舗に用事があるお客様が、もう片方の店舗にも立ち寄る可能性が非常に高まります。これにより、店舗全体の売上が向上し、ユーザーにとっても「ついで買い・ついで売り」ができる便利な場所となるのです。
ユーザーにとっての併設店舗の3つの魅力
では、私たちユーザーにとって、併設店舗には具体的にどのような魅力があるのでしょうか。
魅力①:圧倒的なタイムパフォーマンス!「ワンストップ」で用事が済む
最大の魅力は、**一箇所で様々なジャンルの不用品を売ったり、買い物をしたりできる「ワンストップの利便性」**です。
- 引越しや大掃除の時に大活躍!
- 「本や漫画はブックオフへ」
- 「着ない服や食器はオフハウスへ」
- 「壊れたゲーム機や古いオーディオはハードオフへ」
- 「子供のおもちゃはホビーオフへ」
これらを**店舗をはしごすることなく、一度の来店で全て片付けることができます。**忙しい現代人にとって、これ以上ないタイムパフォーマンス(タイパ)の良さと言えるでしょう。
魅力②:偶然の出会いが楽しい!「宝探し」のワクワク感
併設店舗は、まるで「リユースのショッピングモール」。それぞれの専門店が集まることで、思いがけないお宝に出会える確率が格段にアップします。
「ブックオフで専門書を探していたら、隣のハードオフで探していたマニアックなエフェクターを発見した」「オフハウスで掘り出し物のヴィンテージ食器を見つけた」など、目的のもの以外にも興味を引かれる商品に出会えるのが併設店の醍醐味です。
魅力③:家族みんなが楽しめる!休日のレジャースポットに
それぞれの店舗が異なるジャンルを扱っているため、家族や友人と訪れても、それぞれが楽しめる空間になっています。
- お父さん → ハードオフで憧れのオーディオや楽器を物色
- お母さん → オフハウスでインテリア雑貨やブランド品をチェック
- 子ども → ブックオフでゲームや本、ホビーオフでフィギュアを探す
ウィンドウショッピングをするだけでも楽しく、週末のお出かけ先としても最適な場所です。
【要注意】併設店舗を利用する際のポイント
非常に便利な併設店ですが、利用する際には一つだけ知っておくべき重要なポイントがあります。
それは、「運営店舗が違うため、レジ(会計)や買取カウンターは各店舗で別々」ということです。
- ブックオフで選んだ商品の会計は、ブックオフのレジで行います。ハードオフのレジに持っていくことはできません。
- 買取も同様で、売りたい品物のジャンルに応じて、それぞれの専門カウンターに持ち込む必要があります。
- 当然、ポイントカードや公式アプリも共通では使えません。
この点だけ覚えておけば、併設店舗のメリットを最大限に活用できるでしょう。
このように、併設店舗は単なる偶然ではなく、店舗側とユーザー側の双方にメリットがある考え抜かれた形です。ぜひ次のお休みには、お近くの併設店舗へ「宝探し」に出かけてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ブックオフとハードオフの違いを理解し、自分の目的に合わせて賢く使い分けることが、お得なリユース活用法の鍵です。最後に公式サイトのリンクをまとめました。
この記事を参考に、あなたにピッタリのお店を見つけて、リユースライフを楽しんでください。