介護などで使わなくなったポータブルトイレ、いざ処分するとなると「どうやって捨てるのが正解なんだろう?」と悩みますよね。衛生用品なだけに、手続きや費用も気になるところです。
実は、ポータブルトイレは自治体のルールに従って粗大ごみとして捨てるのが一般的ですが、未使用品であればフリマサイトで売却できる可能性もあります。
この記事を読めば、「自治体のルールに沿った正しい捨て方」から「手間をかけずに処分する方法」「費用をかけずに手放す方法」まで、あなたの状況に合った最適な選択肢が必ず見つかります。
ポータブルトイレを捨てる前の準備

捨てる前にポータブルトイレは衛生洗浄、消毒しましょう。
具体的な洗浄手順
- 中性洗剤とブラシで本体とバケツを洗浄する。
- 次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)やアルコールで消毒する。
- 完全に乾燥させる。
ポータブルトイレの具体的な捨て方

1. 自治体のルールで「粗大ごみ」として捨てる
- 概要: 最も一般的で安価な方法であることを説明。
- 手順:
- 市区町村のウェブサイトで「粗大ごみ ポータブルトイレ」などで料金を確認する(料金の目安:数百円程度)。
- 電話やインターネットで収集を申し込む。
- コンビニなどで「粗大ごみ処理券」を購入する。
- 処理券を貼り付け、指定された日時に収集場所へ出す。
- ポイント: 「お住まいの市区町村名 粗大ごみ」で検索してみましょう。
2. 分解して「一般ごみ(不燃ごみ)」として捨てる
- 概要: プラスチック製などで、自治体が指定するごみ袋に入る場合に可能な方法。
- 注意喚 例「一辺の長さが30cm以上は粗大ごみ」など、自治体によってルールが厳密に決まっています。必ず公式サイトで確認してください
粗大ゴミ料金の参考例
地域 | 種別 | 品目 | 処理手数料 |
さいたま市 | 粗大ゴミ | 最大の1辺又は直径が 90センチメートル以上2メートル未満のごみ 例:自転車(※注1)、 タンス、机、スキー板、ベッドなど | 公式サイト参照 |
杉並区 | 粗大ゴミ | 介護トイレ | 公式サイト参照 |
横浜市 | 粗大ゴミ | ポータブルトイレ | 公式サイト参照 |
「不用品回収業者」に依頼する
- メリット:
- 電話一本で即日対応してくれる場合がある。
- 洗浄・消毒が不要なケースが多い。
- 他の不用品もまとめて回収してもらえる。
- デメリット:
- 費用が割高になる(数千円~)。
- アドバイス: 「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持つ正規の業者を選びましょう。
リサイクルショップやフリマアプリで「売却」する
使わなくなったポータブルトイレ、もし未使用の状態であれば、捨てるのではなく「売却する」という選択肢があります。処分費用がかからないどころか、逆にお金になる可能性もある嬉しい方法です。
買取の絶対条件は「未使用」であること
まず最も重要なポイントとして、ポータブルトイレは衛生用品のため、買取の対象となるのは原則として「未使用・未開封」の品に限られます。
- 開封済み・未使用品の場合 箱から出してしまったけれど一度も使っていない、という場合は店舗によって判断が分かれます。箱や説明書などの付属品がすべて揃っていれば、減額にはなりますが買い取ってくれる可能性はあります。
- 使用済みの場合 一度でも使用したポータブルトイレは、衛生上の観点から一般的なリサイクルショップでは買取をほぼ100%断られてしまいます。 この方法は、未使用品を持っている場合の選択肢とお考え下さい。
- 対象: 新品・未使用品、または状態が非常に良いもの。
- ポイント:
- メルカリ、ジモティーなど。
- 衛生用品のため、徹底的な洗浄・消毒をしましょう。傷や汚れの有無を正直に記載することがトラブルを防ぐカギです。
どこに売れる?具体的な買取先の候補
1. 総合リサイクルショップ
ハードオフやセカンドストリート、トレジャーファクトリーといった、幅広い品物を扱う大手リサイクルショップです。介護用品の専門知識を持つスタッフがいるとは限らないため、査定額は低めになる傾向がありますが、他の不用品と一緒に持ち込めるのがメリットです。
2. 介護用品専門のリサイクルショップ・買取業者
数は少ないですが、介護用品や福祉用具を専門に扱うリサイクルショップや買取業者が存在します。「福祉用具 買取」「介護用品 リサイクル」などで検索すると見つかることがあります。
専門店は商品の価値を正しく判断してくれるため、総合リサイクルショップよりも高値で買い取ってもらえる可能性があります。また、出張買取サービスを行っている業者も多く、持ち込みの手間が省ける場合もあります。
新品、未使用品でないと購入できないので、注意!未使用が確認できる状態とは、購入時の包装がしてある状態です。
ポータブルトイレを買取店に持ち込む前に必ず電話で確認をとりましょう!せっかく持ち込んだのに買取を断られてしまったことがあるそうです。
この方法のメリット・デメリット
少しでも高く買い取ってもらうための3つのコツ
- 綺麗な状態にする 未使用品でも、箱に積もったホコリは綺麗に拭き取り、少しでも新品に近い状態に見せることが大切です。
- 付属品をすべて揃える 購入時の箱、取扱説明書、予備のパーツなど、付属品が一つでも欠けていると大幅な減額対象になります。すべて揃っているか必ず確認しましょう。
- なるべく早く売る 家電などと同じで、福祉用具にも新しいモデルが存在します。型落ちしてしまうと価値は下がっていくため、「使わない」と決めたら一日でも早く査定に出すのがおすすめです。
福祉施設やNPO法人に「寄付」する
- 対象: 状態が良く、まだ十分に使えるもの。
- 手順: いきなり送りつけるのではなく、必ず事前に電話などで寄付を受け付けているかを確認しましょう。
ポータブルトイレの捨て方 Q &A

【まとめ】あなたに合ったポータブルトイレの捨て方は見つかりましたか?
本記事では、ポータブルトイレの処分方法について、手順や費用、注意点を詳しく解説しました。
どの方法が最適か迷ったら、以下の基準で考えてみてください。
- とにかく安く、ルール通りに捨てたい場合 → 自治体の粗大ごみとして出すのが最も確実で安価です。
- 手間や時間をかけず、今すぐ楽に処分したい場合 → 不用品回収業者に依頼するのが最適です。他の不用品も一緒に片付きます。
- 未使用品で、捨てるのがもったいないと感じる場合 → 売却または寄付を検討しましょう。費用がプラスになる可能性もあります。
ポータブルトイレは、介護や生活を支えてくれた大切な道具です。どの方法を選ぶにせよ、ご自身で処分される際は感謝の気持ちを込めて洗浄・消毒を行うのが、作業員の方への配慮であり、気持ちよく手放すためのマナーとも言えるでしょう。
この記事が、あなたの状況に合った最適な処分方法を見つける手助けとなれば幸いです。