環境を守るための行動「4R」。その中でも「リフューズ(断る)」の次に優先度が高いのが「リデュース(Reduce)」です。
リデュースとは、「ゴミの発生を抑制する=減らす」こと。 「難しそう…」と感じるかもしれませんが、実は私たちの普段の暮らしの中に、リデュースのヒントはたくさん隠されています。
この記事では、具体的なリデュースの例をシーン別にご紹介します。「これならできそう!」と思えるものから、ぜひ試してみてください。
目次
リデュースの具体例を見ていきましょう!

【買い物編】ゴミの入り口で減らすアクション
家庭ゴミの多くは、買い物の際に持ち込まれます。買い物の仕方を変えるだけで、リデュースは大きく前進します。
- マイバッグを持参する 最も基本的で効果的なリデュースです。レジ袋を削減できます。
- 詰め替え商品を選ぶ シャンプーや洗剤、食品など、詰め替え用を選ぶことでプラスチック製の容器ゴミを大幅に削減できます。
- 量り売りやバラ売りの店を利用する ナッツやドライフルーツ、野菜などを必要な分だけ買うことで、不要な包装や食品ロスを防ぎます。
- マイボトル・マイカップを持ち歩く カフェで飲み物を買う時や、外出先での水分補給に。ペットボトルや使い捨てカップのゴミを減らせます。
- 「本当に必要か?」を考える 安いからと衝動買いせず、長く使えるか、本当に必要かを考えてから購入することで、無駄なゴミの発生を防ぎます。
- 長く使える、質の良いものを選ぶ 初期費用は高くても、丈夫で修理しながら長く使える製品を選ぶことは、買い替えの頻度を減らし、長期的なゴミの削減に繋がります。
【キッチン編】食品ロスと生ゴミを減らすアクション
家庭ゴミの中でも大きな割合を占めるのが生ゴミです。キッチンはリデュースの宝庫です。
- 食材を使い切る・食べきる 冷蔵庫の中身を把握し、計画的に献立を立てて食材を無駄なく使い切りましょう。食品ロスは大きな環境問題です。
- 野菜の皮や芯も活用する 大根の皮をきんぴらにしたり、野菜のヘタや芯を煮出して「ベジブロス(野菜だし)」を作ったりと、これまで捨てていた部分も立派な食材になります。
- 生ゴミを堆肥(コンポスト)にする 生ゴミをゴミとして出さず、コンポストで堆肥に変え、家庭菜園の肥料として活用します。これは、日高市が推進する5Rの「Rot(ロット:堆肥化)」にも繋がる素晴らしいアクションです。コンポスト容器や生ごみ処理機の購入費用を補助する「生ごみ処理機等設置費補助金制度」があります。詳しくは市の公式サイトをご確認ください。
- 保存容器を活用し、ラップの使用を減らす 作り置きや残り物の保存に、洗って繰り返し使えるガラスやホーローの容器、シリコンラップなどを活用しましょう。
【暮らしの中の工夫編】モノとの付き合い方を変える
- 不要なダイレクトメールを停止する 興味のないカタログやチラシは、発送元に連絡して送付を停止してもらいましょう。
- ペーパーレスを意識する 請求書や明細書をウェブで確認するように切り替えたり、会議資料をデータで共有したりすることで、紙の使用量を減らせます。
- 一つのものを多用途に使う 例えば、重曹を掃除や消臭、料理(アク抜きなど)に活用することで、様々な種類の洗剤を持つ必要がなくなります。
- 水を大切に使う 歯磨き中や食器洗い中に水を出しっぱなしにしないことも、浄水や下水処理に必要なエネルギーを削減する、広い意味でのリデュースです。
- イベントの飾り付けを再利用する 誕生日やクリスマスの飾りを毎年使い回したり、手作りしたりすることで、一度しか使われないゴミを減らせます。
まとめ:リデュースは「賢い暮らしの知恵」

リデュースは「我慢する」ことではありません。今あるものを大切に使い、無駄をなくしていく「賢い暮らしの知恵」です。
今回ご紹介した中から、まずは一つでも二つでも、あなたの生活に取り入れてみませんか?「詰め替え商品を選ぶ」という小さな一歩が、環境を守る大きな力に繋がっています。